コレステロールを、東洋医学では
どう捉えるか
健診でコレステロール値を指摘され、気になっている方も多いのではないでしょうか。数値だけでは見えてこない、体質という視点からコレステロールを考えてみます。
コレステロールは、細胞膜やホルモンをつくる材料になる、体にとって欠かせない成分です。西洋医学では基準値をもとに管理されますが、東洋医学では一人ひとりの体質や、気血・脾胃の状態から体全体を見ていきます。
健康診断でコレステロール値を指摘されると、「下げなければ」と数字ばかりが気になってしまうものです。ここでは、コレステロールが体の中でどんな役割を担っているか、そして東洋医学が体質をどう見ているかを、養生の視点からご紹介します。

コレステロールは体に欠かせない成分
健康診断でコレステロール値を指摘されると、「悪いもの」「下げるべきもの」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。しかし、コレステロールは本来、私たちの体にとって欠かせない成分です。
細胞膜の材料になったり、ホルモンをつくり出す材料になったりと、生命活動を支えるさまざまな働きに関わっています。体に必要だからこそ、体はコレステロールをつくり出し、一定量を保とうとしていると考えることもできます。
東洋医学では、体は「気・血・水」という3つの要素で成り立つと考えます。コレステロールのような、体を巡り、材料として蓄えられる脂質は、この「血」や「水」に近い性質を持つものとして捉えられます。血や水が不足なく、かつ滞りなく巡っている状態が、体にとって望ましい状態です。

東洋医学は「数値」より「体質」を見る
西洋医学では、コレステロール値は基準となる数値をもとに一律に判断されます。一方、東洋医学がまず見るのは数字そのものではなく、いま目の前にいるその方の体質や暮らし方です。
同じ数値であっても、体質によって意味合いは変わってくると考えます。例えば、食事は控えめで、日常的によく動く習慣がある方でも、もともとの体質によっては数値が高めに出ることがあります。東洋医学では、こうしたケースを一律に「悪い状態」と決めつけず、その方の体質全体から見ていくことを大切にしています。
数値そのものを判断することは、鍼灸院の役割ではありません。気になる数値については、まずかかりつけの医療機関にご相談いただくことが大切です。そのうえで、体質そのものを整えていくお手伝いをするのが、私たち鍼灸師の役割だと考えています。

脾と肝を整える、日々の食養生
東洋医学で「痰湿」を防ぐには、消化器系の力である脾と、気や血の巡りを司る肝の働きを整えることが基本とされています。日々の食養生でできることを、いくつかご紹介します。
意識したい食養生
- 甘いものや脂っこいものを摂りすぎない
- 冷たい飲み物や生ものを控え、脾胃を冷やさない
- 海藻類や根菜など、食物繊維が豊富な食材を意識する
- 適度に体を動かし、気血の巡りを保つ
当院の経絡治療では、脈やお腹の状態から脾や肝の働きを確認し、消化器系や巡りに関わるツボへ鍼やお灸で働きかけていきます。数値そのものへのアプローチではなく、体質そのものを底上げしていくことが、鍼灸でできることです。健診の数値が気になる方も、体質やお食事のことで気になる点があれば、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。

体質や食事のことも、まずご相談ください
コレステロールの数値そのものへの対応は医療機関にご相談いただくことが大切ですが、体質を整える食養生は日々の積み重ねが力になります。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。体質やお食事のことなど、些細なことでもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

初めての方へ
不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
