【札幌】東洋医学専門の鍼灸とは|経絡治療で体質から整える

札幌 東洋医学専門 鍼灸院

東洋医学専門の
鍼灸とは

痛い場所だけに鍼をするのではなく、なぜその症状が出ているのかを身体全体から考えていく施術です。脈・お腹・体質を確認し、五臓六腑と経絡の乱れを整えることで、症状が出にくい身体を目指します。

検査で異常なしと言われた方へ 慢性的な不調・繰り返す症状 薬に頼らず根本から整えたい方

01|西洋医学と東洋医学、根本的な「見方」の違い

西洋医学が「病気に対応する」医学であるのに対して、東洋医学は「その人の体全体をみる」医学です。この違いが、慢性的な不調や原因がはっきりしない症状への対応力の差につながっています。

西洋医学東洋医学(はり灸)
症状・臓器ごとに科が分かれる頭痛→脳神経外科、胃の不調→胃腸科… 身体全体をひとつとしてみていく
検査で数値化できるものを対象にする 脈・お腹など体質そのものをみる
症状を抑える対処が中心になりやすい なぜその症状が出るかを探り、根本から体を整える
急性・外科・救急救命が得意 慢性的な不調・体質からくる症状が得意

「頭痛・肩こり・生理痛・手足の冷えが同時にある」場合、西洋医学では複数の科を受診することになりますが、東洋医学ではこれらすべてを「同じ体の乱れから来ている」と捉え、その根本に働きかけます。ひとつの施術で複数の不調が同時に変化することも珍しくありません。

02|東洋医学は、漢方だけではありません

東洋医学と聞くと、漢方を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし東洋医学には、漢方だけでなく、鍼灸・食養生・生活習慣の整え方など、身体を総合的にみる知恵があります。

その中でも鍼灸は、ツボや経絡を通じて身体に直接働きかけるため、身体の状態に合わせて幅広い不調に対応しやすい方法です。

  • 01
    鍼灸(しんきゅう)

    ツボや経絡を通じて気血の流れを整える。身体の状態を直接確認しながら施術を組み立てる、東洋医学の中心的な手段です。

  • 02
    漢方(かんぽう)

    植物・動物・鉱物を組み合わせた生薬を用いて、体質や症状に合わせて内側から整えていきます。

  • 03
    食養生・生活習慣

    五臓の働きに合わせた食事・睡眠・季節との関わりを整えることで、日常から体質を育てていきます。

当院では鍼灸を専門に、症状の一時的な緩和ではなく、身体全体の状態を整えることを大切にしています。

03|東洋医学専門の核心、経絡治療とは

経絡とは、身体の中を巡る気血の通り道のようなものです。経絡の乱れを整えることで、五臓六腑の働きを補い、身体全体を整えていきます。

痛い場所だけに鍼をするのではなく、なぜその症状が起きたのかを見立て、身体全体の乱れに働きかけるのが経絡治療の特徴です。

一般的な対症療法
つらい場所・痛い場所に直接アプローチし、一時的に症状を軽くすることを目的とする。
経絡治療(当院)
症状が出た背景を見立て、五臓六腑・経絡の乱れを整え、症状が出にくい身体を目指す

火事で例えるなら、炎だけを消すのではなく、出火原因を見つけて、火事が起きにくい状態へ整えていく施術です。
「腰痛なのに手に鍼をする」「婦人科の不調に足のお灸を使う」といった施術も、身体全体のつながりを見ている東洋医学ならではの考え方です。

当院は「補法(ほほう)」を軸にしています

鍼灸の施術方針は、大きく二つに分かれます。足りないものを補うか、余っているものを追い出すかです。

補法(ほほう)— 当院の軸
弱っているところに足りない力を補って整える方針。やさしい刺激で、体が自分で立ち直る力を後押しします。慢性的な不調や、疲れ切って弱っている方に向いています。
瀉法(しゃほう)
滞っているもの・余っているものを強い刺激で追い出す方針。急性の炎症や、実際に「余っている」状態には有効ですが、弱っている体には負担になることがあります。

「強く揉んでもらったのに、翌日どっと疲れた」——そんな経験はありませんか。それは、足りていない体から、さらに力を奪ってしまった状態です。当院に来られる方の多くは、長く不調を抱え、すでに消耗しています。だからこそ当院は、追い出すのではなく補うことを軸に据えています。刺激が弱いのは手加減しているのではなく、そういう方針だからです。

施術は「本治法」と「標治法」の二段階で進めます

経絡治療は、いきなり痛むところに鍼を打つ施術ではありません。土台を整えてから、症状に向き合います。

Step 1

本治法(ほんちほう)

これが経絡治療の核です。手足にあるツボ(要穴)を使い、全身のバランスを整えます。「まだ痛いところに触れていないのに、体が温かくなった」——そう感じる方が多いのが、この段階の特徴です。

Step 2

標治法(ひょうちほう)

本治法で土台を整えたうえで、いま一番つらい症状(肩や腰など)に向き合います。土台ができているため、少ない刺激で楽になっていきます。強い刺激が必要ないのは、このためです。

痛い場所だけを刺激する施術と、経絡治療が決定的に違うのは、この順序です。

04|身体を深く読み解く、四診法

伝統的な鍼灸では、施術の前に四診法を用いて、症状だけではなく心身全体の状態を確認します。「検査で異常なし」と言われた不調でも、四診法から体の乱れを読み取ることができます。

望診(ぼうしん)

目でみる

顔色・姿勢・皮膚・目の状態などを目で見て確認します。

聞診(ぶんしん)

声・におい・呼吸をきく

声の出方・呼吸・話し方・においなどから身体の状態を確認します。

問診(もんしん)

くわしく伺う

症状・生活習慣・睡眠・便通・食事・体質などを詳しく伺います。いつから、どんなときに、どのくらいの頻度でなどを丁寧に確認します。

切診(せっしん)

脈・お腹に触れる

脈やお腹に触れ、五臓六腑・気血水の乱れを確認します。脈診は東洋医学の中でも特に重要で、全身の状態が手首の脈に現れます。

「自分の症状に鍼灸が合うか不安」「どんな状態でも相談できるの?」
そんな疑問は、まずLINEでお気軽にご相談ください。

05|根本改善と未病を大切にする医学

東洋医学では、今ある症状だけでなく、症状が起こる前の身体の乱れにも注目します。「病気ではないけれど不調が続く」という段階から、弱った働きを補い、体質から整えていきます。

症状の背景を探る

どこが悪いかだけではなく、なぜその症状が出ているのかを全身から見立てます。

未病の段階から整える

「病気ではないけれど不調が続く」という段階から、弱った働きを補っていきます。

自然治癒力を引き出す

身体が本来持っている回復力が働きやすい状態へ導くことを大切にしています。

五臓六腑と経絡を整える

痛みのある場所だけではなく、身体全体のつながりを重視して施術を組み立てます。

06|東洋医学が体をみる視点:五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎)

東洋医学では、体の働きを「五臓六腑」という考え方で捉えます。五臓とは肝・心・脾・肺・腎の5つ、六腑とは胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦の6つです。西洋医学の臓器名と似ていますが、意味はまったく異なります。東洋医学の五臓は「気・血・津液を作り、蓄える機能のまとまり」として体全体とつながっています。

五臓はそれぞれが相生(助け合う関係)相克(抑制し合う関係)でバランスを保っています。ひとつの臓が乱れると別の臓にも波及し、一見バラバラに見える複数の症状が「同じ根っこから出ている」ことが珍しくありません。

KAN
気の流れ・血の調節・筋肉 頭痛・めまい・生理不順・イライラ

主な働き

気の流れをスムーズにする(疏泄)・血を貯蔵して全身に配分する・筋肉や腱をしなやかに保つ。対応する六腑は「胆」。目・爪・筋に現れやすい。

乱れると出やすい症状

イライラ・怒りっぽさ・頭痛・めまい・目の充血・かすみ目・爪の割れ・筋肉のひきつり・生理不順・生理痛・逆流性食道炎・肩こり・アレルギー症状

💡 ストレスや怒りが最も影響する臓。春に乱れやすく、目や爪の状態が肝の状態を映しやすい。

SHIN
血の循環・精神・意識 動悸・不眠・不安・ぼんやり

主な働き

血を全身に循環させる・精神・意識・思考をコントロールする(神志を主る)。対応する六腑は「小腸」。顔色・舌・汗に現れやすい。

乱れると出やすい症状

動悸・息切れ・不眠・夢を多く見る・不安感・焦り・記憶力の低下・ぼんやり感・顔のほてり・多汗・口内炎・舌の荒れ

💡 精神的な過労が負担になる。「異常なし」と言われる不眠・不安の背景に多い。

HI
消化・気血の生成・水分代謝 慢性疲労・胃もたれ・むくみ

主な働き

食べたものを消化・吸収して気と血を生成する(運化)・水分代謝を調節する・血が漏れないよう統御する(統血)。「後天の本」。対応する六腑は「胃」。

乱れると出やすい症状

慢性的な疲労感・食欲不振・胃もたれ・軟便・下痢・むくみ・手足の重だるさ・貧血・内出血しやすい体質

💡 「疲れているのに検査で異常なし」の方に多い。過度な思索・心配も脾を消耗させる。

HAI
呼吸・皮膚・免疫 鼻炎・アトピー・咳・花粉症

主な働き

呼吸で気を取り込み全身に配る(宣発)・水分を潤いとして送り下方に降ろす(粛降)・衛気を体表に巡らせ外邪から守る。対応する六腑は「大腸」。

乱れると出やすい症状

咳・喘息・鼻炎・花粉症・副鼻腔炎・後鼻漏・皮膚の乾燥・アトピー・円形脱毛症・風邪をひきやすい・便秘・気力の低下・悲しみや落ち込みが続く

💡 肺と大腸は表裏関係。鼻・皮膚・便秘が同時に出やすい。悲しみが肺を消耗させる。

JIN
生命エネルギー・成長・生殖 冷え・腰痛・耳鳴り・不妊・白髪

主な働き

生命エネルギーの根本(精)を蓄える・成長・発育・生殖を担う・水分代謝を調節する・骨・歯・髄を養う。「先天の本」。対応する六腑は「膀胱」。

乱れると出やすい症状

冷え性・腰痛・膝の痛み・耳鳴り・難聴・頻尿・夜間尿・不妊・生殖機能の低下・白髪・抜け毛・骨粗しょう症・老化の加速・恐怖感・意欲の低下

💡 慢性・難治性の不調に深く関わる。冬の寒さや恐怖・驚きが腎を消耗させる。

六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)は飲食物を消化吸収し、不要なものを排泄する「通り道」の役割を担います。五臓と六腑はそれぞれ表裏関係にあり(肝↔胆、心↔小腸、脾↔胃、肺↔大腸、腎↔膀胱)、どちらかが乱れると片方にも影響が出やすくなります。

当院では、脈・お腹の状態から五臓のどこに乱れがあるかを見立てていきます(これを「証を立てる」といいます)。症状の名前だけでなく、体全体の状態からその方に合わせた施術方針を組み立てていくのが東洋医学のアプローチです。

07|幅広い不調に対応できるのが東洋医学の特徴です

東洋医学専門の鍼灸は、慢性的な痛みから自律神経・婦人科系・体質の悩みまで、身体全体のつながりを見ながら幅広く対応します。

慢性的な痛み

肩こり・腰痛・頭痛・坐骨神経痛・膝の痛みなど、長く続く慢性的な不調。

女性特有の不調

生理痛・生理不順・PMS・冷え性・不妊・逆子など、婦人科系のお悩み。

体質・自律神経

めまい・不眠・花粉症・疲れやすさ・原因がはっきりしない不調など。

消化器・胃腸

機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群・逆流性食道炎・潰瘍性大腸炎など。

耳・鼻・のど

耳管開放症・メニエール病・耳鳴り・突発性難聴・副鼻腔炎・後鼻漏など。

難治性・原因不明

検査で異常なしと言われた不調・繰り返す症状・病院で改善しなかった慢性症状。

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08|東洋医学のはり灸が対応できる3つの理由

  • 01

    「検査で異常なし」でも、体の状態をみられる

    脈・お腹を確認することで、血液検査やMRIに映らない五臓六腑の乱れをみていきます。病院で原因が分からなかった不調にも、東洋医学の視点から体全体の状態を捉えてアプローチします。

  • 02

    症状ではなく、その人の体質をみる

    同じ「頭痛」でも、人によって背景は異なります。年齢・体質・生活習慣を踏まえて施術を組み立てるため、対症療法では届かなかった「なぜ繰り返すのか」という根本に働きかけられます。

  • 03

    4000年の経験が裏付ける、体が整う力

    東洋医学は中国で4000年以上、日本でも1400年以上にわたって受け継がれてきた経験医学です。はりとお灸はその知恵をもとに、体が自分で整う力を引き出します。

09|東洋医学が苦手なこともあります

東洋医学に長所があるように、苦手な領域もあります。当院では、西洋医学が必要だと判断した場合は、迷わず医療機関へのご相談をお伝えしています。

  • 外科・救急救命は西洋医学へ

    骨折・手術が必要なケース・意識を失うような急性症状など、緊急性の高い場面は躊躇なく病院を受診してください。

  • 血液検査・画像検査は行っていません

    レントゲン・MRI・血液検査などは行っていません。検査が必要と考えられる場合は、医療機関へのご相談をお伝えしています。

  • 体の変化には個人差があります

    体質・症状・経過によって変化のペースは異なります。当院では体の状態を丁寧に確認しながら、その方に合った施術方針を組み立てていきます。

院長プロフィール

院長 中村麻人
院長・鍼灸師 / 医薬品登録販売者

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長。

脈・腹などから全身の状態を確認する伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。

症状だけでなく、身体全体の状態を確認する東洋医学の視点で、肩こり・腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。

鍼灸師国家資格取得後、経絡治療を専門に研鑽。脈診・腹診を軸とした施術スタイルで、慢性・難治性疾患への対応を続けています。