黄帝内経とは、東洋医学が今も拠って立つ2000年前の原典
気とは、陰陽五行とは、経絡とは——このページでご紹介してきた考え方は、すべて一冊の書物にたどり着きます。
黄帝内経(こうていだいけい)は、現存する東洋医学最古の医学書とされ、成立から2000年以上が経った今も、鍼灸の理論的な土台であり続けています。
ここでは、黄帝内経がどんな書物なのか、「東洋医学のはなし」のほかの記事とどうつながっているのか、当院がこの原典をどう大切にしているのかをご紹介します。

黄帝内経は「素問」と「霊枢」からなる書物
黄帝内経は、伝説上の帝王「黄帝」と、その侍医「岐伯(きはく)」らとの問答という形式で書かれた医学書です。成立年代には諸説ありますが、戦国時代から前漢にかけて(今から2000年以上前)にまとめられたとされています。
全体は「素問(そもん)」と「霊枢(れいすう)」という、それぞれ81篇からなる2部構成です。
素問——体の仕組みと考え方
陰陽五行、五臓六腑の働き、病気の原因、養生の考え方など、東洋医学の理論的な土台にあたる部分です。「なぜそうなるのか」を説く書物です。
霊枢——鍼灸の実践
経絡・経穴(ツボ)、気血の巡り、鍼の刺し方・抜き方といった、実際の施術に関わる内容が中心です。古くは「鍼経(しんけい)」とも呼ばれ、鍼灸師にとっての実践の書とされています。前回の記事でご紹介した「徐疾補瀉」の一文も、この霊枢に記されています。

「東洋医学のはなし」のほとんどは、この一冊に由来する

当院が原典を大切にする理由
時代が変わっても、体の仕組みそのものが大きく変わるわけではありません。2000年以上前にまとめられた黄帝内経が、今なお鍼灸の土台であり続けているのは、そこに書かれている見立てが、今の私たちの体にもそのまま通じるからです。
当院の経絡治療は、この黄帝内経の理論を土台に、脈診・腹診で得た情報をもとに施術を組み立てています。原典に立ち返りながら、目の前の患者さまお一人おひとりの状態と向き合う——それが、当院が大切にしている姿勢です。
東洋医学の考え方に興味を持たれた方は、ぜひ「東洋医学のはなし」の他の記事もあわせてご覧ください。

2000年前の原典に基づく施術を、体感してみませんか
黄帝内経の理論を土台にした経絡治療は、実際に脈やお腹の状態を確認しながら受けていただくと、その考え方がより身近に感じられます。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

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院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
